大見は安曇川源流の標高600メートルにある山上の小盆地で、歩荷で越えた鯖街道の中継地としての歴史を持つが、厳しい過疎化という現実に直面している。
その一方で、八丁平などと同じく隆起準平原の侵食面といわれ、湿原と自然林が広がる自然境であり、北山の核心部にふさわしい場所。
猿橋峠や小野谷峠は安曇川と桂川の分水嶺にあって、北山にふさわしい静かな峠で、猿橋峠は大悲山への参詣道という歴史を秘め、小野谷峠は小布施へ抜け出る大見の生活の道であった。
小野谷峠の小布施側はこの数年の大雨で被害を受け歩きにくい状態が続いていて、今日は大見の自然探索とあわせて雪融け後の峠道の現状確認を行う。
大見集落の対岸、大見川右岸の広い森を抜けて猿橋峠へ行き、交流の森への尾根のタムシバの丘から小野谷へ下り、峠道を登るという行程となった。
小野谷峠は山慣れた登山者が通ることから昨年よりわずかだが歩きやすくなっていてひと安心で峠歩きを楽しむことができ、その前はコナラを中心とする森をさまよい歩き、タムシバも開き始めていて見まわり冥利に尽きる一日となった。
大見周辺は高低差が少なく例会であればだれでも気軽に歩いていただける場所であり後日いろんな企画を考えたいと思っていて、またタムシバの丘は分水嶺歩き1回目の4月19日(日)に通ることでもあり、乞うご期待です。